椀の蓋 急がば回せ 蜆汁(しじみじる) み
「トンボの刺身だよ」 「羊羹(ようかん)みたいね」 み
白魚(しらうお)が 透明から 醤油色に み
痛風(つうふう)に、塩雲丹(しおうに)、海鼠腸(このわた)、唐墨(からすみ) み
痩(や)せてこそ秋刀魚(さんま)は美味(うま)い寿司になれ み
鰻の蒲焼のタレだけ当選 み
火星人が喰らう竜宮素麺(りゅうぐうそうめん) み
椀(わん)の蓋(ふた)、蜆(しじみ)の殻(から)を積む心理 み
苦しくて光っているの蛍烏賊(ほたるいか) み
壺焼きに爪楊枝(つまようじ)刺しクルックル み
碗(わん)の蓋(ふた)とれば鰆(さわら)の匂い舞う み
鉄砲に外(はず)れて美味(おい)し薄造り み
上顎(うわあご)に貼り付く旨味(うまみ)新海苔よ み
団体客：茹で蟹に食(は)む音のみ み
３０kg(さんじっきろ) のクエ 鍋１００人前 み
強面(こわもて)の鮟鱇(あんこう)も捌(さば)かれて鍋 み
八(はっ)ちゃんに秋刀魚(さんま)の選び方を訊く み
あぶり鮎５匹づつ藁(わら)に吊るされ み
秋光(しゅうこう)や干し網ゆらり鯖(さば)二枚 み
二枚貝アレルギー 鮑(あわび)は平気 み
鰹(かつお)のたたき、生(なま)じゃないと言い張る み
熱帯魚？イラブチャーを酢味噌韲(あ)えで み
黒部(くろべ)目指した桜鱒(さくらます)、皿の上 み
花びらヒラと寿司に降り桜鯛 み
「１０kg(じっきろ)の平目(ひらめ)、刺身１００人前」 み
海鼠(なまこ)の警告 無視の海胆(うに)、 喰われる み
黍魚子(きびなご)は 手開き、酢味噌韲(あ)え ゴソッ み
蛍烏賊(ほたるいか) かわいそすぎて箸を置き み
鱒(ます)寿司と車窓の花片(かへん) 色揃い み
壺焼(つぼやき)に John(じょん)「残酷！」も 醤油(しょうゆ)持つ み
