北風(きたかぜ)や オホーツクに 『低(てい)』 『低(てい)』 『低(てい)』 み
鰤起(ぶりおこ)し 「ポチが脱走」 John(じょん) 嘆き み
秋の夜空 Fomalhaut(ふぉーまるはうと)は孤独 み
日入りて夜長(よな)が そして… 灯消して夜更(よふ)け み
出て行く君 ドアの外 有明月(ありあけづき) み
「40℃(よんじゅうど)」 言うより暑い 40℃(よんじゅうど) み
天の川ではなく 廻るのは我ら み
稲妻刹那(せつな)なれど残像久遠(くおん) み
打水(うちみず)の上手下手(じょうずへた)消し通り雨 み
炎天下 マイクロ波に焼かれるごと み
「あれ見える?」 妻の指せるは春の星 み