冬毛

冬毛に生(は)え変わるのか猫のくせに み

秋霖

秋霖(しゅうりん)や味噌のありかをミケに訊く み

龍淵に潜む(りゅうふちにひそむ)

その池は覗(のぞ)くなミケよ龍淵(りゅうふち)に み

炎昼

炎昼(えんちゅう)に猫を探して夏目坂(なつめざか) み

子猫

四兄弟みな色違う子猫ら み

数の子

画面の数の子に「ニャー」の手 ちょと邪魔 み

初雪

初雪、ニャー ボクは二重窓の内 に

鰤起し

鰤起(ぶりおこ)し 「ポチが脱走」 John(じょん) 嘆き み

片蔭

石垣の片蔭(かたかげ)探す迷い猫 み

山葵漬

「舐めるなよ」 ミケに警告 山葵漬(わさびづけ) み

春障子

春障子 影、映るミケ 垣の上 み

竈猫

節電中 餌(え)にだけ来る『竈猫(かまどねこ)』 み

結露

結露拭く 朝日は滲む ミケが鳴く み