飛び込めば柔(やわ)かろう ネモフィラの『海』 み
参道歩く人は食べ草団子 み
雪の大谷開通す、深呼吸 み
あおによし鹿煎餅(しかせんべい)を喰(く)ろてみる み <鹿せんべいとばし大会 2022年は中止>
雪道渋滞 先頭なにしとる み
善哉(ぜんざい)をシャツにこぼした針供養 み <2022年、今年はぜんざいのふるまいは中止かな>
『シガ』を知り久慈川の和歌を検索 み
大橋くぐる船上、節東風(せちごち)吸う み
御神渡(おみわた)り 確かに見た 証拠ビデオ み
おみかん焼き ひとつ袂(たもと)にほんわか み
振袖に襷掛(たすきが)けキリリ通し矢 み
回廊を2周して見る冬桜 み
おでん汁(つゆ)残る皿 すぐ下げられた み
気嵐(けあらし)にヌッと浮く熊野水軍 じ
凍鶴(いてづる)よ もっと南に渡らぬか み
笠上げ仰ぐ 城山の雪の閣 じ
当時知る者は呆れる冬景色 み
鰤起(ぶりおこ)し 「ポチが脱走」 John(じょん) 嘆き み
牡丹焚火(ぼたんたきび)に背を炙る 二刀流 じ
あの煙、 叔父の栖(すみか) 炭焼き小屋 み
秋空、 照りにも降りにも皆地笠(みなちがさ) み
氾濫の痕そのまま 御船祭(みふねまつり) み <2021年、感染拡大防止のため早船競漕は中止>
さんま寿司 買って 特急、名古屋まで み
薪能(たきぎのう) 万葉の闇 銀の鬼 み
不知火(しらぬい)よ 思うべきか、 恐るべきか み
<2021年、神幸式大祭はコロナ禍のため一部規模縮小> 女(をんな)、追ひきて どんかん祭(まつり)に遇(あ)う じ
雲海見て くしゃみ出る 熊野古道 み
駅弁買おと窓上げる…あいの風 み
『健脚』も歩荷(ぼっか)に抜かれ杖を突く や
応挙忌に群鶴図(ぐんかくず)見る無量寺の み